2025/07/17 13:29
ルイボスティーの国内市場状況
健康志向やカフェインレス志向の高まりを背景に、近年ルイボスティーの国内市場は着実に拡大しています。特に女性を中心に「美容・健康に良いお茶」として定着しつつあり、スーパーフードやオーガニック商品を取り扱う店舗、さらにはコンビニエンスストアやドラッグストアにおいても見かける機会が増えています。
ルイボスティーは、南アフリカ共和国原産のマメ科の植物「アスパラサス・リネアリス」から作られたハーブティーで、ノンカフェイン・低タンニン・抗酸化成分が豊富という特徴を持ちます。これらの特性が「妊娠中の方でも安心」「夜寝る前のリラックスティー」といったニーズと合致し、広く支持されています。
市場調査会社のレポートによれば、日本国内におけるルイボスティーの市場規模は過去5年間で着実に伸長。2020年から2025年にかけて年平均成長率(CAGR)3〜5%程度で推移すると予測されています。特にコロナ禍以降、「免疫力アップ」や「心身のバランスを整える」飲料としての注目度が高まり、在宅勤務中のデスクドリンクとして定着したケースも多く見られます。
また、近年では「プレミアム志向」も強まり、茶葉の等級や産地にこだわった高品質ルイボスティーへのニーズも上昇中。一般的なルイボスティーから、オーガニック、スーペリアグレード、発酵度合いを調整したグリーンルイボスティーなど、ラインナップの多様化も進んでいます。
今後は「健康飲料市場」や「ウェルネス市場」との融合が進み、ルイボスティーを使用した機能性ドリンク、スキンケア商品、さらにはカフェメニューなど、用途の広がりが期待されています。国内市場はまだ成長余地が大きく、今後のブランディングや情報発信が、ブランドごとの差別化を左右する重要な要素となるでしょう。