2025/07/17 13:29
健康志向の高まりとともに注目されている「ルイボスティー」。赤みを帯びた美しい色と、ほんのり甘みのあるまろやかな味わいで、多くの人に親しまれています。けれども、ふと疑問に思う方もいるのではないでしょうか——「ルイボスティーって緑茶や紅茶と同じお茶なの?」と。
結論から言えば、ルイボスティーは「お茶」ではありますが、一般的な“お茶”とは分類が異なる飲み物です。通常、私たちが飲んでいるお茶——緑茶・紅茶・ウーロン茶などは、すべて「カメリア・シネンシス(チャノキ)」という同じ植物から作られています。それに対し、ルイボスティーは「アスパラサス・リネアリス」という、南アフリカ原産のマメ科の植物から作られており、チャノキ由来ではありません。
そのため、ルイボスティーは「ハーブティー」に分類されるのが一般的です。厳密には「ハーブ」の定義にも諸説ありますが、**“ノンカフェインで植物由来の健康茶”**という点で、多くの専門家やメーカーがハーブティーの一種として取り扱っています。
また、ルイボスティーの魅力の一つに「ノンカフェイン」があります。一般的なお茶やコーヒーにはカフェインが含まれていますが、ルイボスティーはカフェインを一切含まないため、妊娠中の方や小さなお子さまでも安心して飲むことができます。この点でも、カフェインを気にする現代人にとって理想的な選択肢として広がりを見せています。
さらに、ルイボスティーは発酵の有無によって「レッドルイボス(発酵)」と「グリーンルイボス(非発酵)」の2種類に分類され、それぞれ異なる風味と栄養成分を持っています。この点でも、紅茶や緑茶との共通点がありながらも、全く別の魅力を持つ存在として注目されています。
つまり、ルイボスティーは伝統的なお茶の枠を超えた、新しい“お茶のカタチ”。その独自の成分や風味、健康効果から、「第三のお茶」としてハーブティー市場で確固たる地位を築いているのです。
ぜひ、日常のお茶タイムにルイボスティーを取り入れて、心と体をいたわるひとときをお過ごしください。